リフォームあれこれ

家族構成別のリフォーム

50代

新しい家族の関わりが生まれてくる年代です。

子どもが成長し家から独立すると、急に淋しくなり夫婦の関係もうまくいかないようになってしまうケースが多いといわれています。子どもの独立後は、夫婦2人が快適に暮らせる住まいづくりを心がけたいものです。たとえば子ども部屋だった空間を書斎にしたり、友人・知人を呼べるようにリビングやダイニングを広くする、キッチンは、コミュニケーションが楽しめるよう対面式にするなど、ちょっとした工夫を施すと豊かな老後を楽しめる住まいになるはずです。このような環境を整えておくと、独立した子供が孫を連れて帰省する際にもよいでしょう。また、老後に備えて早めにバリアフリー対策を行っておきましょう。大きな段差だけでなく、現在は気にならない小さな段差や滑りやすさなど、細かな部分への配慮が必要になります。手すりをつける、浴槽を低くする、階段の段差を低くするなどもリフォームのポイントになります。

ポイント

趣味の部屋を作る
子どもの独立後、子ども部屋が物置になっているのはよくあるケースです。そのままクローゼットとして活用するのも良いですが、その空間を書斎や自分の趣味の部屋としてリフォームしてみませんか。洋室を和室に、和室を洋室にして、趣味が楽しめる空間づくりをしてみましょう。
憩いの空間作り
老後に備え、キッチンへの移動・導線などを考慮したLDK(リビングダイニングキッチン)を採用してみるのも良いでしょう。リビング、ダイニング、どちらへの移動距離を同じぐらいにするにはキッチンをリビングとダイニングの中間に設けます。また独立した子どもが孫を連れて帰省した際に、大勢で楽しめる空間を作るには、カウンターキッチンに代表されるセミオープン型か、仕切りのないオープン型のキッチンが最適です。
安全対策
階段の昇り降りは、年齢が高くなればなるほど大変になってきます。リフォームの際には、階段のみならずトイレ・浴室などに手すりを設置するようにしましょう。また夜中にトイレへ行く時、足元が見えやすいように、自動で点灯・消灯する足元灯を設けておくと便利です。

2世帯住宅

2世帯住宅は、生活スタイルの異なる世帯が同じ家屋に住むスタイルです。同居する世帯が息子夫婦か娘夫婦かによって、住まいのスタイルが変わってきます。それぞれの世帯のライフスタイルに合わせた2世帯住宅のタイプを考えましょう。

2世帯住宅には、大きくわけて4つのタイプがあります。
共用タイプ
玄関はひとつで世帯ごとの生活スペースによって住み分ける。
内階段タイプ
1階に玄関が2つあり、2世帯それぞれが上下で住みわける。上下の行き来は内階段で行う。
外階段タイプ
1階2階にそれぞれ玄関を設け、2階には外階段であがる。
連棟タイプ
2世帯が隣り合った2軒の家に住み、防火扉やベランダを通じて交流する。

ポイント

息子と娘、どちらと同居するかで、キッチンの数を変える
息子夫婦との同居の場合、それぞれの世帯の主婦が気兼ねなくキッチンに立ち、自分のペースで料理ができるようにキッチンを上下2つ設置した方がよいでしょう。また娘夫婦と同居する場合は、キッチンは共同にし、親子2人が協力し合って家事がこなせるようなスタイルが理想的です。

玄関を二つ設置するメリット
2世帯住宅の場合、割増融資や親子リレー返済などの融資が受けられます。例えば住宅金融公庫で融資を受ける場合、基本的に玄関が二つあるタイプではそれぞれの所有区分に別々の融資が受けられます。また長期の親子リレー返済もできます。また玄関が一つの場合も、いくつかの条件を満たしていれば2世帯割増融資などが受けられます。融資の申し込みについては、都道府県の金融機関の窓口にご相談下さい。また、当工務店で、お世話いたします。

音に配慮し、間取り・床材を工夫する
親世帯の寝室の上にあたる空間に、リビングや子供部屋を配置するのは避けた方がよいでしょう。できれば親世帯の寝室の上には、納戸かクローゼットを配置します。またスペース的に余裕がない時は、2階の床材に防音フローリングやコルクフロアを取り入れる、下地に防音シートを敷くなど、防音対策をしっかりと行うことが必要です。
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