リフォームあれこれ

部位別のリフォーム

トイレ

トイレは、家族みんなが毎日使う空間だからこそ、安全・快適・使いやすさを考えなくてはいけません。将来、人に支えられたり、車椅子での出入りを考えたリフォームをすると良いでしょう。また、トイレは、お客様をお迎えした時に使っていただくことが多いので、「小さな応接間」の役割もあります。美しく清潔に保つ事ができるよう、お手入れ面にも気を付けましょう。また、トイレには洋式と和式の2種類がありますが、トイレリフォームの100%が、和式から洋式へのリフォームです。理由は、年齢を重ねての足腰の負担軽減のため、会社のトイレが洋式のため、などです。

汲み取り式トイレを水洗トイレに

構造上、一般的に和式トイレは居室床面よりも一段上がったところに設けられます。そのため、和式トイレから洋式トイレにリフォームする場合は、この高くなっている部分の解体と、それにともなう床や壁の補修工事が必要になります。トイレ本体以外にも、脱臭効果の高い壁材や、水汚れに強い床材を使った内装工事も発生することが多く、工事金額を大きく左右します。また、バリアフリーを考慮して、手すりを設置するケースも増えてきています。
工事の内容
水洗トイレ:洗浄便座機能(スタンダードグレード)つきに交換、養生・撤去費を含む。
費用の目安
水洗トイレ + 材料費 10~50万円
工事費 15~40万円
工期の目安
1〜5日

洋式トイレから洋式トイレ(ウォシュレット取付)に

工事の内容
ウォシュレット取り付け、内装リフォーム
費用の目安
水洗トイレ + 内装 + 工事費 約30万円
工期の目安
1日

※トイレのバリアフリー対策

排泄行為は、可能な限り自分自身で処理したいと思うものです。障害者が1人でも排泄処理できるトイレのプランを考えることが重要です。

場所
寝室からの移動距離を短くする為に寝室と隣接したプランが望ましく、寝室から直接トイレに行けるのが理想的です。

廊下
廊下の照明スイッチやトイレの点灯スイッチは、わかりやすいパイロットランプ付を採用し、操作しやすい位置に設置しましょう。

出入り口
出入り口に段差がないことはもちろん、車椅子が十分通れる幅を確保しましょう。車椅子がトイレ内へスムーズに入っていける回転軌道が、出入り口前の空間に確保されていることもポイントです。

便器
シートウォーマー、自動洗浄、消臭機能、自動開閉式フタ、排泄後の立ち上がりを補助する昇降機能付き等、さまざまな機能がありますが、操作ボタンが増えると混乱を招きますので、必要なものだけ付加するとよいでしょう。

手すり
トイレの身体支持用手すりは、便器の側壁と出入り口の外部、内部に設置します。立位より座るときに使用するものと移動用に使用するものの2種類が必要です。垂直の手すりは、身体の向きを変えるとき、便器に座るときの補助として使用します。水平の手すりは、便器に座った状態から立ち上がるときバランスを保つのに役立ちます。また、伝い歩きにも使用できます。

トイレットペーパー
片手で間単に交換できる紙巻器を採用する。紙がなくなってもすぐに追加できるダブルセットタイプが便利です。

収納
車椅子に乗りながらでも手の届く範囲に設置します。

手洗い器
トイレ内の手洗い器は、小型が多い為、水はねで床が濡れないように、吐水量を調整します。

暖房
冬場の温度差は身体に大きな負担となるため、暖房設備の設置があるとよいでしょう。

緊急通報
突然体調不良になったときのために、緊急通報の設備が必要です。

広さ

介護者のためのスペースも確保するなど、それぞれの状況によって検討する必要があります。
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