リフォームあれこれ

ワンポイントアドバイス

リフォームにまつわるワンポイントアドバイスを藤井工務店がご説明させていただきます。リフォームを考える上で知っていた方が良いことをまとめてみましたのでぜひ参考にしてみてください。

老人介護

寒さに備えて、お風呂とトイレの備えは万全ですか?

寒さ対策は万全ですか?介護家庭にとって特に注意したいのが、トイレや浴室、脱衣所の暖房です。居室ばかりでなく、こうした場所の温度管理にも気をつけるようにして下さい。

冬に増える、お風呂とトイレの突然死

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脳卒中や心臓発作などによる突然死は、冬に急増するといわれています。寒さが厳しいこの季節、急増するのは「入浴中の急死事故」です。主な原因は、浴室の寒さによるものです。厚生統計協会の『国民衛生の動向』によると、入浴中の死亡者数は年間2,000人から2,500人。ただし、風呂場での死亡は病死か事故死かの判断がつきにくいため、実際の数字はこの4倍にあたる1万人を越えるといわれています。

それではいったいなぜ、冬、入浴中の事故が増えるのでしょうか。

原因は、「脱衣所や浴室の室温と、お湯の温度との落差」にあります。冷え切った脱衣所で衣服を脱ぎ、震えながら浴室に入る――とくに一戸建てに住んでいる方なら、多かれ少なかれ覚えがあるのではないでしょうか。寒い冬の夜、熱い浴槽に浸って冷え切った身体を温める人は多く、日本ならでは生活習慣ともいえるこの入浴法が、実は身体に与える負担が大きく、特に中高年にとっては「危険」なのです。

寒い脱衣所や浴室では、体温が急激に下がっていきます。寒い場所で衣服を脱ぎ、「ゾクゾクッ」と身震いした経験は誰しもあると思いますが、これは急激に体温が下がる状態を正すため、毛穴が収縮して起こるものです。このとき、血管は収縮し、血圧は急上昇します。その後、熱いお湯に入ると、血圧はさらに上昇。そして体が温まり、血管が緩んでくると今度は一挙に血圧が急降下します。こうして急上昇と急降下を繰り返した挙句、硬くなった血管が破れたり、閉塞したりして、脳溢血や心筋梗塞を起こすのです。

その他の入浴時の危険として挙げられるのが、心臓にかかる負担です。

血圧の急激な上昇と下降の場合と同様、急激な寒さと熱いお風呂によって、かかったストレスが解除されるという過程の中で起こるのが、不整脈の一種である「心室性不整脈」や「心停止状態」です。高齢になればなるほど、危険な不整脈というのは気付かないうちに日常的に起こるようになります。そのため、入浴中の寒暖差が命取りとなる心室性不整脈を引き起こす可能性は、かなり高くなるといえます。

入浴中の事故を男女別に見た場合、件数そのものは男性の方が多いようです。しかし、死亡に至るのは女性の方が多く、しかも高齢になるほどその割合が高くなるといわれています。 「おそらく、男性よりも女性の方が脂肪が多いことと関係しています。皮下脂肪などの脂肪量が多いと、体温調節がうまくいかないため、厳冬期の風呂場のように体温が急激に変化しやすい条件下では危険なのでしょう」(専門医談) 。

冬のトイレもまた、お年寄りにとっては危険地帯です。寒い場所で下半身を露出し、力んだりするため、浴室と同じような事故が起こりかねません。

対策

「そんなところにまで暖房を入れるなんて!」などと言わないで下さい。肌を露出する場所こそ、室温を高めておく必要があります。パネル式ヒーターや床暖房などを置き、快適な環境を作りましょう。
お湯の温度は40度程度。42度以上だと、いきなりお年寄りが入った場合、思いがけない事故につながりかねません。お湯をはるときは、蛇口から入れるより、シャワーを使うほうがよいでしょう。シャワーのしぶきで浴室全体を暖めることができます。
元気な家族が先に入り、シャワーを使ったり、かけ湯をしたりすれば、浴室が暖まります。お年よりは一番風呂ではなく、二番、三番風呂に入るようにしましょう。
万が一、体調が急変した場合のコールボタンを、浴室、脱衣所、トイレに備えておくとよいでしょう。とくに湯船の中では、意識を失ってそのまま溺死してしまうケースが少なくありません。心臓発作などの緊急時にそなえ、一刻も早い処置がとれる体制を整えましょう。お風呂やトイレが寒いと、お年よりも行くのが億劫になり、ついつい敬遠しがちになります。ぜひ快適な環境を整えてあげて下さい。

バリアフリー住宅

リフォームでバリアフリーの準備をしましょう。

バリアフリー住宅とは障害物の無い家という意味で、車椅子や松葉杖などでも自由に動き回れるように考えられているものです。

そしてリフォームでのバリアフリー工事は、それぞれの状況に応じ、敷居の段差を解消する小さな工事から、家の廊下を広げたり、バリアフリー商品を取り付けたりするような大掛かりな工事まで様々な工事があります。

しかし今はまだ必要のない状況で、将来の全てを見据えて完璧な家作りをするというのは難しいものがあります。やったは良いけれど実際その時になってみたら全く不要だった、逆に邪魔ですらあったというケースもあります。

個人住宅では、公共の場所と違い、それぞれの家の事情によってバリアフリー工事の内容は大きく違います。「バリアフリーだからこうしなくてはいけない」というものではなく、赤ちゃんからお年寄りまで家族みんなが安全に暮らし、そしていざと言う時になって困らないような下準備をしておくというような工事が必要なのです。

誰かのためではなく家族全員が安全に暮らせる家

主役はその家に住んでいる人々全員ですので、家族全員が暮らしやすい家になるように考えていかなくてはなりません。まずは特にバリアフリーという事を意識せずにみんなが安全に暮らすための基本事項について考えてみましょう。

ドアの下枠や敷居のでっぱりのような小さな段差は、車椅子の移動に邪魔と言うだけでなく、小さな子供や妊娠中の女性にも危険ですので、その「段差を解消する工事」は全員が安全に暮らし易くするために最低限必要な工事です。

浴室の床の段差は「スノコ」を敷く事で簡単に解消ができます。その場合、スノコが動くとかえって危険ですから、洗い場の大きさに合わせて製作する、掃除の時を考え「スノコ」はいくつかに分割しておく等も、家族全員にとって大切な事です。

ドアの取っ手は、握り玉ですと握力が無くなってきた人や小さな子供には取っ手が回せず不便ですので、「レバーハンドル」に変えておく、同じように水洗金具もレバー式のものを付けておく等の細かい配慮をしておけば、家族が暮らしやすい家になります。

キッチンや洗面台の足元を、足が中に入るようにしておけば、車椅子での作業に対応というだけでなく、足腰が弱った時や疲れた時に椅子に座って楽に作業ができます。

このように特別にバリアフリーという事を意識しなくても、家族全員が安全で使いやすいようにと考えていけば、自然とバリアフリー対応のリフォーム内容となっていきます。

手すりを付けたからもう安心?

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将来足腰が弱った時のために「とりあえず」手すりを付けておく、という工事には先々に問題が起きるケースがあります。

まず右利きだからと言って、将来も右手で手すりを握るとは限りません。実際に使う段になって利き手の握力が弱くなってしまい、反対側に手すりを付け直したというケースもあります。

手すりの取り付け位置はその時の身体の状態によって取り付けの「高さ」も「左右」も「向き」も変わってきます。そして手すりには一瞬に全体重がかかりますので、取り付けのための「補強工事」が必要です。

また、廊下に後付で両側に手すりを付けたけれども、廊下幅が狭くなってしまい、車椅子使用時に通りにくくなってしまったと言うケースも有りました。

リフォームの時にバリアフリーの準備をしておきましょう。

今現在すぐにバリアフリー工事が必要でない場合は、将来の様々な状況に対応できるような下準備をしておく事が大切なのであって、手すりを今すぐ取り付けることが大切なのではありません。

壁のリフォームをする際には、将来手すりを取り付ける可能性がある面に前もって手すり用下地を入れておく、床のフローリング工事を行なう際には床の小さな段差は取り除いておく、このような下準備をしておく事が大切なのです。

状況は刻々と変化していきます。

浴室などの大きな部分の改装工事では、お風呂は自宅で自分で入るのか、介護が要るのか、巡回入浴サービスを利用するのかで、どのようにリフォームするのかが変わってきます。そしてその状況は刻々と変化していきます。

年老いた両親の将来を考え「浴室リフト」を取り付けておいたけれども、実際その時になってみたら想像以上に介護する側に負担が掛かり、巡回の入浴サービスを頼む事になったのでリフトは全く不要だったと言うケースも有ります。

バリアフリーだからこれを取り付けておけば安心、このような工事をしておけば大丈夫と言う事ではなく、十分に下準備をしておき、そしてその時の個々の状況によって柔軟に対応していく事が必要になります。

リフォームならではの問題点。

リフォームでのバリアフリー工事には、部分部分で行うリフォームならではの問題点もあります。

後付けで機器類を設置する場合、それを設置することによって他の人が使いにくくなってしまうというケースです。例えば階段昇降機を設置することにより階段幅が狭くなってしまった、便座の高さを上げたら他の人が脚が届かなくて使用しにくくなったという事もあります。

主役はその家に住んでいらっしゃる人全員ですから、家族全員が暮らしやすい家になるように考えていかなくてはなりません。例えば階段を使わないで全てを行えるようなプランにする、寝室の側の押入れを専用トイレに改装するなどの専用部分とみんなで使う共用部分の両方を持つようなプランにする等の方向で考えていくと良いでしょう。

リフォーム工事は住んでいる人に精神的にも肉体的にもかなりの負担になります。バリアフリーに限らずある程度若いリフォームする意欲があるうちに先々を考えた下準備を早めにしておくことが大切です。

お手入れ情報

新築・リフォーム後のメンテナンスの方法をご紹介します。

電気設備の正しい使い方

エアコンなど大容量の電気製品の増加により、電気を使い過ぎるケースが増えています。発熱やブレーカのダウンなどを避けて上手に使いましょう。

電源プラグ・スイッチプレートも定期的にチェックを。

電源プラグは差したままにしておくと、ホコリが溜まってしまいます。そこに湿気が加わると「トラッキング現象」をおこし、発火・焼損につながる場合があり危険です。定期的に電源プラグを抜いて、ホコリが溜まっていないか点検をし、乾いた布などで、ホコリを取り除いてください。
1つのコンセントで15A(1500W)までしか使えません。電子レンジやホットプレートなどを同時に使うと容量がオーバーし危険です。発熱したりブレーカがダウンすることもあります。 住まい全体での許容量は分電盤のリミッターや主幹ブレーカの容量で決まっていますので、確認してください 。
タコ足配線
一つのコンセントでいくつもの電気製品を使うと発熱したり、ブレーカが落ちたりします。

水がかかる場所での使用
洗面台や水槽など水がかかる場所で使用していると、絶縁が低下し、発火・焼損につながります。

コードを締め付ける
強く締め付けると、コードの中の細い電線が断線することがあり、発火・焼損につながります。
※電線コードを固定することは禁じられています。

コードを束ねる
コードを束ねて使用すると、コードが発熱します。容量を超えると発火する恐れがあります。

濡れた手でさわる
不用意に触ると感電する恐れがあり、大変危険です。

コードを引っ張ってコンセントから抜く
コードや電源プラグの端子が傷んで、発火・焼損につながります。

電源プラグがグラついたまま使う
コンセントや電源プラグが発熱し、発火・焼損につながります。

電源プラグの刃が曲がったまま使う
刃が曲がっていると接続が不完全になり発熱し、発火・焼損につながります。

照明器具のお手入れと安全点検

6ヶ月に1回は安全点検を行い、同時に汚れなども点検して、こまめなお手入れを行うことで、証明の効率も維持できます。

安全点検のポイント

点灯状況
正常に点灯しているか、ランプやグロー管は大丈夫ですか?

外見に異常はないか
傷、変形、変色、ひび割れなどはありませんか?

発熱していないか
コードやプラグが異常に熱くありませんか?

異臭がしないか
証明から異臭がしていませんか?

音がしていないか
うなるような音が聞こえませんか?

がたつきやゆるみがないか
器具ががたがたしたり、紐がゆるんだりしていませんか?

お手入れ方法

蛍光ランプは両端が黒ずんだら交換のサインです。
必ず指定の種類・ワット数のものを使用しましょう。

まず、電源を切りましょう。

濡れた手で触ってはいけません。

使用直後は少し間をおいて、ランプが冷めてから交換しましょう。

カバーなど水洗いした場合は、十分乾かしてから完全に固定しましょう。

キッチンをきれいに保つポイント

きれいなキッチンを保つ秘訣は、汚れをためないことです。しかし、ついついたまってしまった汚れにも、手軽な解決方法がありますので、面倒がらずにチャレンジしてみてください。

お手入れの基本

キッチンを掃除する時に困る汚れの原因は、油汚れと水垢やぬめりです。頑固にこびりついた時は、台所掃除用の専用洗剤でないとなかなか落とすことができません。油汚れには、アルカリ洗剤や水垢やぬめりには塩素系の漂白剤と台所の汚れによって使い分けます。

しかし、環境のことを考えると、強力な台所掃除用洗剤を使うのはちょっと抵抗がありますよね?そんな時に重宝するのが、「重曹と酢」です。頑固な汚れでないという条件がつきますが、油汚れには「重曹」、水垢やぬめりには「酢」を使います。いつも使っている洗剤に慣れてしまっていて、「重曹と酢で大丈夫?」と思ってしまいますが、料理以外にも、掃除に使うなど色々な使い方ができます。

なんといっても、この二つを使う最大のmリットは「安心・安全!」です。万が一、子どもやペットの口に入ってしまっても食べられるものですから安心・安全です。また、仮に素手で扱っても洗剤ほど手が荒れることがありません。個人差はありますので、皮膚の弱い方は手袋を使用してください。
重曹の研磨作用
重曹は細かい結晶で、水に少し溶けます。この水に溶かした時に溶けきれない結晶が研磨剤として働きます。一般の研磨剤は、ごつごつ感のある粉を洗剤などに混ぜて作られていますが、重曹は水に溶かすと結晶の角が取れ、傷がつきにくい、滑らかな研磨剤となります。

重曹の消臭作用
重曹の中和作用と大きく関係があるのですが、汗の臭いや腐敗臭はものが酸化された臭いで、酸性の性質を示します。そんな酸性の嫌な臭いを、重曹は科学的に中和します。また、水分をいくらか吸収するので、生ごみなどの臭いを含んだ水分を吸着脱臭する効果もあります。逆にトイレの臭いの元であるアンモニア臭はアルカリ性を示すので、重曹では消臭されにくいです。

重曹の軟水作用
水には硬水と軟水というものがあります。硬水は鉄分やカルシウムなどの金属成分を多く含む水のことをいいます。日本の水道水は基本的に軟水ですが、若干のミネラル分を含んでいます。このミネラル、石鹸の成分と結びついて、石鹸カスを作り出す源です。石鹸カスに洗浄効果は期待できません。

重曹は、ミネラル分と結合して、石鹸成分がミネラルと結合するのを防いでくれます。洗濯などで、先に重曹を入れて軟水化してから、洗剤を入れると効果的です。

重曹の発泡作用
お菓子の生地やケーキをふっくら膨らませるのに利用されているのですが、重曹は、酸や熱を加えると分解されて炭酸ガスを発生します。掃除の時にも、この発泡作用を利用して、汚れを浮き上がらせることができます。
重曹の洗浄効果という点では、強力な専用洗剤には勝てません。しかし、使い方によっては、ものすごい効果を発揮します。

重曹掃除での使い方には、主に3つの使い方があります。

1.粉のまま使う
2.水に溶かして使う
3.ペースト状にして使う


<藤井工務店からのオススメ情報!>

環境や暮らし、生活、食品をテーマとした執筆を手掛ける他、新聞、テレビ、ラジオなどマスメディアにも出演している消費生活アドバイザーの「阿部絢子さん」や、キッチンにある材料を使って地球に優しくシンプルなお掃除方法できれいにする”ナチュラルクリーニング”を推奨する「佐光紀子さん」のホームページをご覧下さい。暮らしのヒントがたくさんあります。

<掃除に使う重曹>

重曹(ベーキングパウダー)は最近、市販の洗剤としても過程に登場しています。使いやすさと効果が口コミによって広がっています。重曹は、スーパーの製菓売り場などで販売していますが、掃除に使う場合には、洗剤売り場などに置いてある「掃除用」の重曹を購入しましょう。いずれにしても効果に差はありませんが、こちらの方が安価です。

通常、食用に使われているものですから人体には無害です。また、粒子がとても細かいので、クレンザーといった研磨剤の入った洗剤よりもキズのつきにくい「磨き粉」として活用できます。また、油汚れにも効果を発揮します。

<掃除に適した酢>

安価な醸造酢、ホワイトビネガー(アルコール酢)など。

<掃除に適さない酢>

米酢・果実酢・色のついた酢(赤ワインビネガーなど)・調味酢 ※うまみの強いもの

酢の臭いに抵抗のある方は、弱酸性のクエン酸を水に溶いて利用してもほぼ同様の効果があります。クエン酸は薬局などで手に入ります。酢と異なり、揮発しない性質を持っていますので、クエン酸溶液を作る際には、濃度2%程度を目安に薄めに作りましょう。

たまった汚れを落とすには

キッチンの掃除
キッチンは、こまめな掃除が必要です。炊事が終わった後など、スポンジに食器洗い用の洗剤をつけてこまめに磨いてやると、それほど汚れてくるものではありませんが、掃除を怠ると水垢やぬめりがこびりつき、スポンジと食器洗剤だけでは汚れを落とすことが困難になってきます。

汚れたからといって、研磨剤の入ったクレンザーやスチールタワシなどで磨き洗いをすると、ステンレス製のシンクに傷がついてしまいます。傷をつけずにきれいに汚れを落とすには、小麦粉と酢が便利です。小麦粉に酢を混ぜ合わせ、ペースト状になったものをスポンジにつけて台所のステンレスを磨くと汚れをとることができます。

使い込んでくると、ステンレスの光沢がなくなってきます。その場合は、大根の切れ端で磨いた後、レモンの皮で磨くとピカピカになります。

ガスレンジの汚れはビールで
ガスレンジの汚れは、時間が経てば経つほど落としにくくなります。ふきこぼれや油汚れは、気がついた時にこまめに拭き取るのがポイントです。料理が終わり、まだ温かいうちにふきんで「サッ」と拭くだけできれいになります。しかし、こまめな掃除を怠ると、汚れがこびりつき、クレンザーなどで磨かなければ取ることが出来なくなります。※やけどにご注意下さい。

強力にこびりついた汚れでない場合は、重曹で落とすことができます。スプレーに重曹を大さじ2杯と、500mlのぬるま湯を入れ、混ぜ合わせます。この重曹水をレンジが温かいうちにスプレーしてから水拭きをしましょう。

その他に、汚れを落とすのにビールが役立ちます。布巾にビールを含ませて拭くと、意外と簡単に汚れを落とすことができます。台所の油汚れ全てに有効です。ぜひ、お試しください。

カウンター
人造大理石にキズや汚れがついたときは、軽度ならクレンザー、重度の場合は目の粗いサンドペーパーをかけ、最後にナイロンたわしで仕上げてください。目地が汚れたときはカッターナイフで削って、市販の防カビシリコンコーキング剤を塗ってください。

オーブン/電子レンジ
庫内が常温になってから濡れ布巾で拭き取ります。汚れをそのまにすると、匂いが移ったり、熱効率が落ちたりします。

換気扇の汚れ

換気扇やレンジフードの普段の掃除ではなかなか取れない換気扇内部のベトベト汚れは、掃除するのに大変苦労します。換気扇用の外付け専用、あるいは市販のフィルターをつけていても内部にまで汚れが入り込み、掃除をしなければならないのが難点です。

そんな頑固な汚れは、通常の洗剤ではなかなか落とすことができません。換気扇専用の洗剤で油を浮かして汚れを落とすことが出来ますが、その代用として重曹が使えます。大さじ2杯の重曹と、500mlのぬるま湯を入れて混ぜ合わせた重曹水をスプレーし、拭き取ります。フィルターは、重曹を溶かした液につけ込んで、磨くときれいになります。

そして、換気扇を掃除した後、汚れが付着するのを予防するには、洗濯用の柔軟剤が有効です。効果は長くは続きませんが次の換気扇掃除が楽になります。

換気扇等の油汚れを落とす裏技を紹介します。換気扇の油汚れにはドライヤーを強にして、熱風を30秒間当てて温めます。その後、乾いた布などで拭き取ります。洗剤を使わないでもきれいに落とすことができます。これは、飛び散った油汚れが冷えて固まって取れにくくなってしまっているのをドライヤーの熱で油を温め、取れやすくしています。水で絞った布では油と水が反発して取れませんので、必ず乾いた布で拭き取りましょう。

水道の蛇口
水道の蛇口がくすんでしまって光沢がないと、いつもきれいに掃除しているキッチンも台無しです。水道の蛇口付近は、水道水に含まれる鉱物が固化したスケールと呼ばれる汚れの付着が一番やっかいです。この汚れは通常の洗剤では落とすことが困難です。

そこで、スケールを取るには重曹を使います。水で湿らせた重曹をふりかけ磨くと、見違えるほどの光沢がよみがえりますので驚きです。さらに重曹で磨いた後、酢で湿らせることによって、重曹のアルカリ分を中和してくれますし、抗菌効果が期待できます。

排水口のぬめりには10円玉

シンクの排水口は、水垢やぬめりですぐに汚れてしまいます。また、放っておくと悪臭の原因にもなり、衛生的にもよくありません。そんな水垢やぬめりを防止するには、専用の薬剤が売られていますが、じつは家庭にあるもので代用することができます。

それは10円玉です。10円玉を5枚ほど使い古しのストッキングに入れ、排水口にぶら下げておけば、銅のイオン分解の作用で汚れとぬめりを予防してくれます。また、アルミホイルにも同じような効果があります。
シンクまわりについたゴミを簡単にきれいにする方法
ゴムの風船を用意します。風船のそこに1cm程の切り込みを入れ、水道の蛇口にそのゴム風船を被せ、蛇口を開けて水を出します。すると勢い良く水が出るため、流しの隅々まで、自由自在に水をかけることができます。

浴室をきれいに長持ちさせるポイント

浴室をきれいに保つには、入浴後のこまめな喚起と日頃のお手入れが必要です。浴槽や床、壁の材質、汚れの種類をしっかり理解しておくと汚れも取りやすく傷がつくようなこともありません。

お手入れの基本 風呂掃除は重曹と酢で

毎日のお風呂のお掃除には、重曹が大活躍します。残り湯に重曹を適当に入れ、一晩そのままおきます。洗面器等も一緒につけておくと良いでしょう。そして、翌日、軽くこするだけできれいになります。

ちょっと頑固な汚れには、重曹を熱湯で溶かした重曹溶液を汚れの上に流します。そのまま放っておき、乾いてから水で流すときれいになります。重曹をかけた後白く残ってしまった時は、酢水をスプレーして拭き取ると、中和されてきれいになります。

お風呂の残り湯を洗濯で利用する方は、重曹と酢を直接使いましょう。酢をスポンジに含ませ、スポンジに重曹をふりかけながら、お風呂をこすり洗いします。そしてシャワーで洗い流せばきれいに汚れが落ちます。

お風呂の掃除で、頑固な汚れを落としたい時は、クレンザーでお風呂を磨かないと汚れが取れない時があります。そのクレンザーの代わりになるのが、重曹ペーストです。重曹を少量の水で溶いたものを代用します。水の代わりに酢と洗剤を混ぜるとさらに強力になります。クレンザーを使う場合は、クレンザーにシャンプーを少量プラスします。シャンプーが潤滑剤代わりになり、お風呂に傷がつきにくくなります。

洗剤と漂白剤の併用は危険です!
市酸性洗浄剤と塩素系漂白剤の併用は塩素ガスが発生して大変危険です。洗剤の使用は品質表示をよく確認してください。
漂白剤による変色に注意してください
プラスチック製の部材や、塗装をほどこした部材は、漂白剤を使用すると変色するおそれがあります。

変色を避けましょう

温泉水・硫黄系の入浴剤や、酸性・アルカリ性が強い入浴剤は変色や色褪せの原因になります。また、浴槽や配管パイプを傷めることになりますので、使用後はよく水洗いしてください。人造大理石製の場合、化粧水・整髪剤・育毛剤、毛染剤などの溶剤でも変色します。付着したらすぐに水洗いしてください。

清潔さを保ちましょう
風呂釜は、半年に1回程度、風呂釜洗浄剤やホースで配管内を洗ってください。衛生面だけでなく、熱効率の低下を防ぐ意味もあります。

染み付いた汚れを落とすには

浴槽内の上部が緑色に変色したとき
浴槽内の水位線より上側が、淡い緑色や青色に変色することがあります。原因は給湯する配管の銅イオンと湯アカです。この2つが結合して「銅せっけん」と呼ばれる油脂状の物質が発生するためです。ティッシュペーパーにアンモニア水を含ませて変色部分に貼り付け、20~30分後にはがし、タオルで拭き取り水洗いします。

ステンレスのもらいサビ

ヘアピンやカミソリなどが落ちたままになってサビがでると、床にサビが付いてとれなくなります。程度により下記のものを使ってサビを落としてください。
軽度…市販のステンレスクリーナー
中度…クレンザー
重度…耐水ペーパー(1000~2000♯)水に濡らして使用
※人造大理石やFRP製の浴槽の場合、耐水ペーパーの使用は避けてください。
お風呂の排水口が汚れ落とし
お風呂の排水口は髪の毛や湯垢、石鹸カス等で汚れが一番ひどい箇所です。放っておくと悪臭の原因にもなり衛生的にもよくありません。こまめにゴミを取り除き、ブラシなどでこすり洗いしましょう。また、定期的に排水口用の洗浄剤を使い掃除しましょう。

この排水口用の洗剤の代わりに重曹+酢が使えます。洗剤ほどの洗浄力はありませんが、強い薬品に抵抗のある方は重曹と酢を、ぜひお試しください。

洗い桶やいすの掃除
洗い桶やいすの掃除にも重曹と酢を使うことができます。酢をスポンジに含ませてから、スポンジに重曹をふりかけながらこするとよく落ちます。また、重曹を少量の水で溶いた重曹ペーストも有効です。普通の汚れならすぐきれいになります。

頑固な汚れは、使用済みのテレフォンカードや回数カードといった磁気カードでこそぎ落とすように汚れを落とせば、傷も付かずに簡単に汚れを落とすことができます。

水道蛇口には歯磨き粉
汚れが付いてくすんでしまった蛇口やシャワーなどの金物類は歯ブラシで磨きます。その時洗剤の代わりに、重曹を少しの水で溶いた重曹ペーストを使います。また、歯磨き粉も使えます。これはお風呂以外でも使えます。

配水管の流れが悪くなったとき
排水管用の専用洗浄剤をふりかけて、5~10分後に洗い流してください。
シャワーノズルが目詰まりしたとき
シャワーヘッドやホースの継ぎ目が黒ずんできた時は、酢水につけた後、歯ブラシなどでこすります。つまってしまったシャワーの穴もすっきりきれいになります。

換気扇が汚れたとき
まず電源を切り、ゴム手袋をして換気扇をはずし、酢に浸けおき洗いします。水洗いの後、乾拭きしてから元に戻します。換気扇のはずし方はメーカーの取扱説明書で確認してください。

鏡の汚れ落とし
水垢がつきくすんだ鏡は相当見えにくく、きれいに汚れを落とそうと硬いタワシでこすると傷だらけになってしまいます。膜がはったようにくすんだ鏡は専用のスプレーやエタノールを使います。スプレーを「シューッ」と吹きかけ、キッチンペーパーなどで磨くときれいに落ちます。

魚のウロコのようにこびりついた白い斑点は、水道水に含まれるカルシウムなどが固まったものです。これをきれいにするにはクエン酸が有効です。クエン酸はレモンにたくさん含まれていますので、レモンを輪切りにし鏡に塗り込みましょう。

鏡が曇らないようにする方法
とくに冬場は多いのですが、お風呂の湯気で鏡が曇って見づらくなることがあります。そんな時は鏡に石鹸を塗り付けてみましょう。少しの間は湯気をはじいてくれます。

長い間湯気の曇りを予防するには、ジャガイモを使います。ジャガイモを切り、鏡に塗りつけます。ジャガイモのでん粉が曇りを防ぎます。

タイル目地のカビ予防
タイルの目地のカビを予防するには、カビをきれいに掃除した後、よく乾燥させロウソクを塗り込みます。ロウが水をはじき、カビを予防してくれます。

お風呂の床や壁のカビを簡単予防
お風呂やシャワーで浴室を使った後は、シャワーで水を床や壁にかけておき、温度を下げてから出るようにします。これでカビの繁殖を予防できます。

普通の洗剤だけでは落ちない頑固な汚れがある場合は酢と重曹を使ってみましょう。酢水を含ませたスポンジに重曹をふりかけて磨いてやると、黒ずみや黄ばみが取れます。さらに強力なのが、重曹沸騰水です。重曹沸騰水を汚れの上に流し放置してから、磨くときれいになります。

天井掃除の裏技
すべてのお風呂で使えるというわけではありませんが、天井面の掃除にはフローリングワイパーを使えば、洗剤なしでも、楽に掃除することができます。

トイレのお手入れ

こまめに掃除をしていると不潔感もなく気持ちよくお手入れが出来るようになります。便座と便器は材質が違うので、別々のお手入れが必要です。

お手入れの基本

トイレの便器
トイレの便器は汚れがひどくなる前なら、洗剤なしでもブラシなどでこすると十分きれいになります。しかし、黄ばみや黒ずみがこびりつくと、汚れを落とすのに一苦労です。

トイレの便器の黄ばみの原因は尿石と呼ばれる、人間の尿からできた老廃物が二酸化炭素と反応し、炭酸カルシウムが結晶化したものです。この結晶がアンモニア等を吸収しにおいの原因になっています。この尿石はアルカリ性であるため、きれいに取り除くには酸で中和させるのが一番です。塩酸等を含んだ洗浄剤で洗浄します。※塩酸系の洗剤は、他の洗剤と混ぜないように注意してください。

しつこくこびりついたトイレの黄ばみはつけおき洗いをします。黄ばみの上にトイレットペーパーを乗せ、その上に洗浄剤をかけしばらく置きます。そしてブラシなどで磨くときれいに取れます。この方法でも取れない黄ばみは、1000番程の耐水ペーパーで黄ばみ部分を磨きます。

便器のふちの裏側の掃除

トイレの便器のふちの裏側部分は、目に見えませんが、飛び散った尿が付着しかなり汚れています。またにおいの原因にもなっています。しかし、トイレ用のブラシではすみずみまで洗いにくく、結構手間がかかります。

そんなトイレの便器のふちの裏側をきれいにするには、軍手が便利です。ゴム手袋の上に軍手をはめ、軍手の指先にトイレ用洗浄剤をつければ、すみずみまで掃除することができます。

タンクの水受けの汚れを落とす裏技

トイレタンクの水受けの黒ずみや黄ばみの原因は2種類あります。ひとつは、水垢やほこりが付着した汚れです。もうひとつは水道水中に含まれる、鉄分などのミネラル成分がさび付いたものです。

これらの黒ずみや黄ばみを落とすには、まず水垢やほこりの汚れなら、クレンザーをブラシにつけ磨き上げます。それでも取れない時は1000番程の耐水ペーパーで磨き上げます。

鉄分などのミネラル成分がさび付いた黒ずみや黄ばみは、シュウ酸+お湯で還元漂白するのが一番きれいになります。しかしシュウ酸は、薬局で購入するにしても印鑑や身分証明書が必要であり、一般にはなかなか手に入らない薬品です。

そこで代替品として、洗濯用漂白剤で還元型と書かれたものを利用できます。「ハイドロハイター」などがその部類です。還元型漂白剤をトイレタンクの水受けの黒ずみや黄ばみの上にたらし、お湯をかけて放置しておくと漂白されます。

便器のお手入れ

詰まったとき
トイレットペーパー以外のものは流してはいけません。排水パイプを詰まらせる恐れがあります。万一詰まった時は、排水口にラバーカップの口を合わせ、吸引作業を繰り返し行って下さい。

水が出ない時
まず、念のために止水栓が閉じていないかを確認します。次にトイレタンクのフタを開けて、浮き玉がタンクの壁にあたって動かなくなっていないかを確かめて下さい。浮き玉はタンク内の水が減ると自動的に下がり、ボールタップの弁が開いてタンクに給水される仕組みになっています。浮き玉が下がらないと給水されませんので、ボ-ルタップが傾いていないか確認して下さい。浮き玉に異常がないなら、フロート弁についている鎖を点検します。切れている場合は新しいものと交換し、はずれているようなら取り付けましょう。

水が止まらない時
水位がオーバーフロー管より高い場合は、オーバーフロー管から水が流れ出て、ボールタップの弁が開いたままの状態になっています。浮き玉をあげてみて水がとまるようなら、支持棒のビスをまわして浮き玉の位置を下げて下さい。それでも止水できない場合は、ボールタップ内のパッキンの交換が必要です。

シャワーノズル
ノズルが目詰まりしたときは、まっすぐに引き抜いて水洗いをしてください。抜くときはねじらないように気をつけましょう。

ストレーナー
洗浄水の出が悪くなったら、止水栓の上のストレーナが目詰まりしていると考えられます。止水栓を閉めて、ストレーナのフタをコインなどではずして、ストレーナを取りだし歯ブラシなどで水洗いしてください。

洗面所のお手入れ

1日の始まりと終わりを過ごす場所が洗面所です。水はねや汚れをこまめに拭き取る習慣をつけ、水漏れなどのトラブルにも速やかに対処することが必要です。

お手入れの基本

洗面台も酢と重曹を使う
お風呂の洗面台の汚れは、スポンジにお風呂用の洗剤をつけ磨くと大抵の汚れは落ちます。また細かい所は、使い古しの歯ブラシが便利です。

洗剤だけでは落ちない頑固な汚れがある場合は酢と重曹を使ってみましょう。酢水を含ませたスポンジに重曹をふりかけて磨くと、頑固な黒ずみや黄ばみがみるみる取れます。

キャビネットや鏡は、から拭きでいつもスッキリさせておきます
洗面時には、鏡やキャビネットにも水や練りハミガキなどが飛び散りがちです。乾いた布を常備しておき、汚れに気づいたらさっと拭き取るようにしてください。

水栓器具のお手入れや取り扱いには、くれぐれも気をつけて下さい
水栓器具の普段のお手入れは、乾いた布で汚れや水滴を拭き取る程度で充分です。汚れが目立つ場合は、粒子の細かい練りハミガキやクリームクレンザーをハブラシにつけて軽くこすり、その後水洗いします。

水栓器具を分解する時は、必ず元止水栓を閉じましょう
水漏れなどの修理で水栓器具を分解する際には、必ず屋外のメーターボックス内にある元止水栓を閉じてから作業を進めて下さい(洗面カウンターなどには専用の手元止水栓がついています)。止水せずにそのまま器具を分解すると、水が噴き出すおそれがあります。2階にも水栓設備がある場合、必ず1階の修理箇所の手元止水栓を閉じて器具を分解して下さい。

フローリングをきれいに保つポイント

フローリングのキズ、乾燥、日焼け、シミに気をつけましょう。表面の塗装剤がフローリング材の質を保っています。

お手入れの基本(普段の掃除)

床表面のワックスを剥がさないために、なるべく水を使わないようにしましょう。掃除機、ほうき、化学ぞうきんなどが適しています。
汚れがひどい場合は、住まいの洗剤(木質床材に使用できるもの)を薄めた液を使用します。ぞうきんは固く絞って使います。きれいになったらから拭きして水気を十分に拭き取ってください。
定期的なワックスがけをしましょう。ワックスの種類によってワックスがけの頻度が異なります。
使用直後は少し間をおいて、ランプが冷めてから交換しましょう。
・水性ワックス…2~3ヵ月に1回
・樹脂ワックス…2~3ヵ月に1回
※木質直貼り床材に使用する場合は6ヵ月に1回程度。多すぎると歩行時にワックス皮膜がひび割れる音がすることがあります。
・油性ワックス…1ヵ月に1~2回

フローリングをいためないためのポイント

1箇所に重みを集中させてはいけません
ピアノなどの重量が細い足に集中していると板がへこんでしいます。小さな板などを敷いて重量を分散させてください。イスの足にもフェルトやゴムキャップをつけると傷がつきません。

暖房器具や直射日光による熱や乾燥を防ぎましょう
直射日光を強く浴びたり、暖房器具の熱を受け続けたりするとたわみ、塗膜の変色が生じたり、表面化粧板、基材にヒビが入ったりします。

シミの原因になる水分はすぐに拭き取りましょう
水、コーヒー、醤油などをこぼしたら、しみ込む前にすぐに拭き取ってください。水がしみ込むと表面材の割れや剥離を招きます。

上手な収納のポイント

住まいに対する不満のトップは収納にあると言われています。うまく収納するには、スペースの有効活用と利用頻度、取り出しやすさを考えることが大切です。この3つをうまくクリアできれば収納に対する不満も解消します。

上手な収納

分散収納…使う場所に使うものを収納。
おさめる収納…よく使うものほど取り出しやすく。
集中収納…しまう収納…普段使わないものをまとめて収納。
飾る収納…趣味や個性を象徴するものは積極的に見せる。
今収納…今使っているものの一時収納スペースをつくる。

場所別の収納のポイント

リビング
リビングの用途が広いのに応じて、収納物も多くなります。スッキリ収納するには飾る収納と隠す収納をうまく取り入れ、テレビやAV機器の配線も配慮した収納設備を使用しましょう。

キッチン・ダイニングの収納
使う場所に使うものを収納しましょう。使う頻度や重さ別に収納する高さや位置を分類します。奥行きいっぱいに引き出せる引き出しがあれば、ボトル類や食器も出し入れが楽になります。
※ストック品は1ヵ所にまとめましょう。

水周りの収納
洗濯機の上も有効スペースですので、下着やタオル類を収納すると便利です。床下収納ユニットにはストック品を入れましょう。トイレでは水洗タンクの上が有効スペースとなります。トイレットペーパーやサニタリー用品は隠す収納を心掛けましょう。

和室の収納
押入は改造すれば寝具だけでなく衣類の収納も可能になります。畳の下に床下収納ユニットの設置もできます。

寝室・個室の収納

衣類収納のメインスペースです。収納物に応じて吊す、たたむ、ケースに入れるなど使い分け、見つけやすく取り出しやすくすることがポイントです。透明ケースは重ねたものも下まで把握できて便利です。
※クローゼットは天井高まで使い切り、フルオープンできる折戸にすると収納量と使い勝手がアップします。
※ウォークインクローゼットなら季節毎の衣替え作業も不要です。

玄関の収納
天井まで活用すると、スキー板、ゴルフクラブ、傘などの長いものもすっきり収納できます。棚板を移動させてブーツもラクラク収められるようになります。カウンターに絵や花を飾る余裕も。
※壁面収納でスリッパや小物を整理します。
※階段下のデッドスペースを利用して掃除用具やストック品を収納します。

納戸・床下・天井裏の収納
季節外のもの、普段使わないものをまとめて収納できます。床下に収納する場合は湿気に注意してください。天井裏に重量物を収納することは、出し入れが危険ですのでやめましょう。

外回りのメンテナンス

住まいの外周りは、紫外線や風雨に常にさらされる過酷な環境に置かれています。始めは小さな損傷も大きくなると影響が出てきますので、インテリア以上にお手入れが必要です。

お手入れの基本

普段の掃除
泥やホコリはホースで水洗いします。油性の汚れは歯ブラシに中性洗剤をつけてこすり落とします。

シーリングの打ち替え

外装材のつなぎ目の防水剤のシーリング3~5年を目安に点検しましょう。接着部分のハズレ、ひび割れが打ち替えのサインです。

塗装の塗り替え
変色、褪色、落ちなくなった汚れ、白化(触ると白い粉が手につく)が塗替え時期のサインです。3~5年を目安に点検しましょう。板壁は、できれば2年に1回は塗装しましょう。

モルタル壁の補修
小さな亀裂は防水スプレーを、大きな亀裂には市販のコーキング剤を埋め、ヘラなどで平らに延ばします。

各パーツごとのメンテナンス

屋根(瓦/トタンなど)
泥瓦やスレートで7~8年、トタンでは3年がメンテナンスの目安です。変色や色褪せ、苔が生えたりしたら、屋根の点検、葺き替えが必要な時期です。

雨樋(とい)
年1回は点検をしましょう。特に梅雨、台風の前後、雪解けの時期は要チェックです。樋の傷や変形はもちろん、ゴミや落ち葉がたまっていると洩れの原因になります。ヒビ割れは防水テープで応急修理できますが大雨シーズンの前に取替を行いましょう。

玄関ドア
家の顔にあたるところですから、こまめにお手入れしておきましょう。中性洗剤を薄めて使えばドアの材質に関係なくきれいになり、変色などのトラブルもありません。水拭きのあとで必ずから拭きをしてください。ドアノブは金属磨きか化学ぞうきんで手あかを拭き取ります。

窓ガラス
薄めた洗剤をハンドスプレーで吹き付け、ゴムベラで拭き取ると一番きれいに仕上がります。ゴムベラについた洗剤をタオルで拭き取りながら行うのがコツです。時間がないときは新聞紙で拭くとかなりきれいになります。

木製デッキ/ぬれ縁
2年に1回は再塗装を行ってください。塗装の前に、表面の泥やほこりを十分に落とし、よく乾かしてから木材保護塗料を塗りましょう。2度塗りすれば色ムラは目立ちません。
※木材保護塗料は強力な薬品が含まれていますからスプレー塗装は避けてください。

門扉/フェンス
アルミ製の材質でも汚れをそのままにしておくと腐食しやすくなります。年1~2回の水洗いとから拭きで腐食を防止しましょう。工業地帯や海岸の近くでは回数を増やしてください。
鉄製の場合はワックスをつけた布でから拭きをしてください。錆びてしまった場合は、サンドペーパーなどでサビを落としてから油性塗料を塗ってください。樹脂製の場合は中性洗剤できれいにします。ブロック製の場合はタワシで水洗いしましょう。しつこい汚れはワイヤーブラシでこすって落とします。水性塗料を塗って汚れに強くするのもコツです。

車庫
排気ガスのあたる壁面は黒っぽいペンキかタイルを用いて汚れが目立たないようにしましょう。

郵便ポスト
郵便などの差し入れ口のフタのバネが錆び付くことがあります。そのままにしておくと雨の日に郵便物などがぬれることもありますので、年に1回程度は機械油を差しましょう。

物置
意外と湿りやすく、ホコリモたまりやすいところです。時々の換気と、収納物の出し入れの際に化学ぞうきんなどで掃除をしましょう。汚くしていると、大切なものを死蔵することにもなります。
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